「どれだけ自分が変動に耐えられるか?」の参考になるチャート

メンタルアカウンティングというものがあります。他に、損失回避の法則というものもあって、この2つが投資をする際に影響してきます。

 

日立 バランスファンド(株式50)【7831201C】:チャート:投資信託 - Yahoo!ファイナンス

株式30 国内株式20%、国内債券60%、外国株式10%、外国債券10%

株式50 国内株式30%、国内債券40%、外国株式20%、外国債券10%

株式70 国内株式40%、国内債券20%、外国株式30%、外国債券10%

 

青が株式50で、若葉色が株式70、ピンクが株式30です。

上記グラフに、世界経済インデックスファンド(株式:債券半々)、世界経済インデックスファンド(株式シフト型、株式75%)を加えたチャートが以下です。

 

https://finance.yahoo.co.jp/quote/7831201C/chart?compare=7831301C,7831101C,64315091,64314137&trm=5y&styl=lne&frm=w&scl=stndrd&evnts=ntAsstBlnc,rinvstmntPrc&addIndctr=&ovrIndctr=

株式30<株式50<世界経済インデックスファンド(株式:債券半々)<株式70<世界経済インデックスファンド(株式シフト型、株式75%)

と、株、外国株式、外国債券が多いものは変動幅が大きくなってきます。5年間以上はファンドの設定期間が短いものがあるため正確な比較はできません。景気後退局面で株が下がるときは、このチャートがひっくり返ると思ってください。

株式全ツッパ(全世界株式)と、株式50,30のチャート

株式全ツッパの場合は、最悪、100万円が90万円を割り込むこともありうると思って考えてみて下さい。100万円がいたんは10万円になる。いずれもどるかもしれないけど、その時期はわからない。

自分がどれだけの下げに耐えられるか? が分かってきます。実際は、全世界株式インデックスが100万円から90万円になると、投資どころではない世界になっているでしょう。30万円ぐらいはさくっとあるかもしれません。

ITバブルのころにQQQを頂点高づかみした人は、そこら辺は超えた損失を被っています。

4月だと、これから投資をはじめるために調べて行こうとという人もいると思います。他のサイトや書籍を見たあとだと「株式100%で全ツッパ」が、いろいろな面から正しいと分かっている方が多いと思います。保険の予定利率が3~4%のやつ親が子供のころに契約してくれてます! いま数億円持ってます! とかなら別として。

 

正しいことを実行できるなら、テストや資格試験前はきちんと計画的に勉強して、誰でもダイエットに成功して、禁煙・禁酒に失敗する人はいなくなるわけです。

100万円を一括投資して、あとは積み立てで追加投資……これで破綻するのは、下げ局面になって、名目の資産価値が100万円を大きく割り込んだ時です。よくある流れとしては、10万円の損は耐えた、でも、30万、40万……50万を割り込んだ! ああ、もう嫌だ! となって全部売っぱらっちゃう。そして、投資はしないと誓って株価を見ることすら嫌悪するようになる。

何年かして、株価が回復していることに気がついて、さらに憎悪を燃やす。株はギャンブル。ギャンブルは悪。悪は滅びるべきである! コロナは300人委員会の陰謀なんだ! とまわりを折伏しはじめるまで行く方もいます。

そうはならないために、こんくらい減ったらいやだなあ、でも、ありうるかも? どれぐらいならパニックにならないですむかな? というのを、上げ局面のチャートを見て推測しておくと変動幅で死ななくてすむようになるかもしれません。

 

耐えきれない場合は、株式と債券やREITなどに投資するコストの安いバランスファンドにする作戦がメンタル的に有効です。あんまり債券を増やしすぎると長期的にはインフレで購買力を毀損する確率が高まります。分かりやすいのは株式債券半々なんですが、できれば30~25%ぐらいまでにしておくとインフレに勝つ確率をあげることができます。